ブランド品を売ろうと考えた時、街を見渡すと質屋とブランド買取店とがあります。
最近ではブランド買取専門店が多数出て来ましたが、質屋は歴史があるため、安心感があることもあって、まだまだ人気です。
そもそも質屋とブランド買取サービスとの違いは、どこにあるのでしょうか?
どちらが適しているかは、あなたがそのブランド品をどうしたいのかによって変わります。
よく押さえた上で、自分に合った方法を利用しましょう!
質屋とブランド買取はどう違う?
質屋とブランド買取、どちらもブランド品を売ってお金がもらえる点では同じです。
特に都心部では、どちらの店舗もよく見かけます。
では一体どこが違うのでしょうか?
まずはそれぞれの特徴を見てみましょう!
質屋とは?メリットとデメリット
質屋は、実は鎌倉時代からある商売です。そういえば、よく時代劇などでお金に困った庶民が、着物などを担保にお金を借りているシーンがありますよね。
質屋がどのようなものなのかというと、『品物を一定期間預けることで、その品物の価値の範囲内でお金を借りられる』というものです。
昔からよく利用されていたのは着物や貴金属ですが、ブランド品にも一定の価値があるので、その価値の範囲内でお金が借りられることになります。
貸付には期間が決められており、利息がかかります。
例えば10万円でブランド時計を質入れする(預ける)と、およそ月利3~5%かかります。
3ヵ月の貸付期限内に10万円+利息分を返済することで、預け入れたブランド時計が手元に戻るという仕組みです。
質屋のメリット
- 急なお金が必要になった場合に、消費者金融などとは異なり、信用調査なしでお金が借りられる。
- 貸付金+利息を期限内に返済することで、再びブランド品が手元に戻る
- 同じブランド品を必要時に繰り返し預け入れることも可能
質屋のデメリット
- 貸付金は、ブランド品の価値よりも安く設定される
- 利息がかかる
- 期限内に返済ができない場合には、ブランド品は質屋で販売されてしまう
- 店舗に出向く必要がある
ブランド買取とは?メリットとデメリット
ブランド買取では、『不要になったブランド品を売ってお金を手にいれられる』というサービスです。
街中や大型ショッピングモール、インターネットでも、多くのブランド買取業者があります。
質屋に比べると、少しカジュアルなイメージかもしれませんね。
ブランド買取のメリット
- その時の相場に応じて査定価格が決められるため、高額で買い取ってもらえることが多い
- 店舗に出向かなくても、出張買取や宅配買取などの方法が利用できる
- 断捨離できてお小遣いになる
ブランド買取のデメリット
- 買取のため、一度売ったブランド品は手元に戻ることはない
- 買取業者により得意・不得意な分野(ブランド)があるため、査定価格に差が出てしまうことがある
質屋とブランド買取どちらが高く買い取ってくれる?
質屋では、貸付の利息分で利益を得る他、期限内の返済がなかった場合にはそのブランド品を販売することで利益を得ます。
デパートで質流れバザールなどが行われているのを見たことがあるでしょう。基本的に物は時間が経つことで価値が下がります。
さらに質屋では利息を払い続けることで、貸付期間は延長も可能なので、ブランド品の販売が数年後になることも考えられます。
そのため、貸付期間内の相場の変動を見越して、価格は安めに設定されるのです。一般的には10%程度安くなることが多いようです。
一方ブランド買取では、査定価格はその査定時点での相場によるので、高額買取が可能となります。
また特定のブランド品について、独自の販路を持っているような業者は、高額買取も実現します。
従って質屋とブランド買取では、ブランド買取の方が、高額で買い取ってもらえると言えるでしょう!
結局質屋とブランド買取どちらがいいの?
質屋とブランド買取の最も大きな違いは、消費者の私たちにとっては『ブランド品が返って来るか否か』です。
業種としての違いで言うと、質屋は金融業で、ブランド買取店は小売業となります。つまり、2つは似ているようで全く異なるのです。
自分にとって、そのブランド品がどういったものか。
次のような理由で、最終的に手放す意思がないブランド品には質屋が適しています。
- 思い出深い
- 手放すのは惜しい
- 高価なため、いずれは子供に譲りたい
一方次のような理由によってブランド品を処分したい場合には、ブランド買取がおすすめです!
- 引っ越しを期に断捨離をしたい
- 昔好きで使っていたが、もう使わない
- プレゼントでもらったが好みではない
- 親や親せきから譲り受けたが、使う機会がない
ブランド買取では、人気のものでは高額査定もありえるので、よりお得です!!
質屋とブランド買取の違いについてのまとめ
質屋はブランド品を担保にお金を借りる手段として、ブランド買取はブランド品を処分する手段として考えると良いでしょう。
手持ちのブランド品を、『手放す意思があるか否か』が1番の判断基準となります。
縁があってあなたの元へやってきたブランド品は、あなたの資産と言えるかもしれません。
目的に合わせて、質屋とブランド買取は上手に使い分けましょうね!